米活用畜産物等全国展開事業

飼料用米ってお米と違うの?

お米と飼料用米の違い

トウモロコシとお米の栄養の違い

飼料用米は水田に作付したイネから収穫するという意味では、お米です。
でも、私たちが食べるお米と飼料用米は、いくつかの点で違いがあります。なぜなら、飼料用米は家畜のエサとして効率的に利用するための「水田で生産する飼料」として品種改良しているからです。どんなところが違うのでしょうか。

①たくさん収穫できます 飼料用米は食用米に比べ茎葉や稲穂が大きく、たくさんの収穫ができます。10アール当たり1,000kgを超える収穫ができる品種も開発されています。

②おいしさより栄養を重視します 私たちが食べると、普段のお米よりおいしくありません。なぜなら、飼料用米は家畜の成長に重要なタンパク質を多く含むように改良されているからです。ただ、人にとってはおいしくなくても、家畜にとっての嗜好性は高く喜んで食べます。

③手をかけずに育ちます より安いコストで多くの収穫を得るために、食用米に比べあまり手をかけなくてもすくすく育たなければなりません。そのため、倒れにくいこと、病虫害に強いことが条件です。

飼料用米で育てたお肉や卵は今までのものとは違うの?

トウモロコシとお米の栄養の違い

トウモロコシとお米の栄養の違い

私たちは、今までよりおいしい畜産物が提供できると自信をもって生産しています。
なぜなら、飼料用米の栄養価は、家畜の飼料として日本で一番多く使用されている輸入トウモロコシと同等であると評価されており、家畜にとって優れた飼料原料です。
加えて、例えば豚肉では脂肪酸の含有量の面で、トウモロコシと比べ肉のうまみに関係するといわれるオレイン酸が多くなり、酸化による風味低下の一因となるリノール酸が少ないという特性を持ちます。そのため、豚肉の質(脂肪も含めて)が良くなる等の面で注目されています。

また、畜種によって配合する形態、配合する割合に違いがあります。
豚では米を細かく粉砕して与えますが、鶏ではモミ米そのままで利用が可能であるため、効率的な給与ができます。
豚では配合飼料の15~30%、鶏では20~50%を配合している場合が多いようです。

そもそも、どうしてお米を食べさせるの?

米の年間1人あたり消費量の推移

米の年間1人あたり消費量の推移

食生活の変化や少子高齢化により、昭和37年をピークに日本人が食べるお米の量は毎年約8万トンも減少し、平成27年度の一人当たりの米の消費量は54.6kgです。
この50年間で半分以下になったことになります。
需要に合わせて作付を減らしていくと、水田の持つ「日本の環境や国土を守る」という重要な機能を失わせることになってしまいますし、日本の農業の衰退にもつながります。そこで、食用米に替えて飼料用米を生産することで水田機能の維持や農家の経営維持を図ろうとしているのです。 日本が誇る水田のフル活用です。

一方、家畜の飼料(特に豚や鶏が食べる濃厚飼料)はトウモロコシが主体で、その約9割を輸入に頼っており、海外の穀物需給や為替の変動に価格が影響されます。
また、たとえ畜産物を日本で生産しても飼料が輸入であるため、食料自給率の向上には貢献できないという問題がありますが、飼料用米という純国産飼料の活用はその解決にも寄与していくことができます。

私たちがめざすのは、循環型(持続型)の農業です

米の年間1人あたり消費量の推移




国産飼料用米を給与した畜産物マーク利用許諾要領