お米で育った畜産物

こちらのページは過去のアーカイブとなっております。

現在の情報は農林水産省 米活用畜産物等全国展開事業実施要領をご覧ください

https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/seisaku_tokatu/pdf/09_jissi_youryou_1603312.pdf

おいしく、新鮮で、安心して選んでいただける『お米で育った畜産物』を提供

トウモロコシとお米の栄養の違い

①従来、輸入に大部分を頼っていた家畜飼料の自給率の向上を図り、畜産物を安定的に供給していくこと
②食料の生産だけでなく多くの機能を持つ水田を減らさず、若い農業者も意欲的に農業を継続できること


この大きな2つの目的のために、稲作農家と畜産農家、加えて行政、研究機関、流通関係者などあらゆる関係者が協力して「お米を畜産物に活用していこう」を進めています。

お米を食べて育ったお肉や卵が年々増加してきていることをご存知ですか?

家畜の飼料として利用する米は、私たちが主食としているごはんの「食用米」と区別して、「飼料用米」と呼ばれます。

飼料用米を活用した日本の畜産について消費者の皆様に理解を深めていただき、田んぼ発の日本のおいしい畜産物を毎日の料理にどんどん利用していただくことが私たちの願いです。

お米と飼料用米の違い

お米と飼料用米は一見似ているようでいて、栽培から利用まで大きく異なります。

栽培方法、品種、品質基準、価格の4つの側面からその違いを具体的に解説します。

さらに、飼料用米の種類や特徴、そしてその需要や市場動向についても掘り下げます。

お米と飼料用米の栽培方法の違い

お米と飼料用米は、その栽培方法に大きな違いがあります。

お米は人間の食用としての品質を最優先に、栽培される一方で、飼料用米は主に家畜の飼料として利用されるため、生産効率やコスト削減が重視されます。

お米の栽培では土壌管理や水管理が厳しく行われ、病害虫への対策も徹底されます。
対照的に、飼料用米の栽培では、より広い土地での生産性の向上とコスト削減が目指されます。

お米と飼料用米の品種の違い

お米と飼料用米は、栽培される品種にも違いがあります。

お米用の品種は、食味や外観、保存性に優れたものが選ばれます。

これに対し、飼料用米は生育期間が短く、高い収穫量を得やすい品種が好まれます。
この違いは、両者の使用目的が大きく異なることに起因します。

お米と飼料用米の品質基準の違い

お米と飼料用米では、品質基準も異なります。

人間が消費するお米は、味、香り、粒の形状など厳しい基準が設けられています。

一方で、飼料用米は、栄養価や消化吸収率が重視され、外観に対する基準は比較的緩やかです。

これらの基準の違いから、飼料用米は食用米として不適格な米でも有効活用される場合があります。

お米と飼料用米の価格の違い

価格にも顕著な違いが見られます。

高品質の食用米は、その品質を維持するための手間やコストが反映され、価格が高めに設定されます。

対照的に、飼料用米は生産コストを抑えることが可能であり、価格も比較的低く抑えられます。

この価格差は、農家の生産意欲にも影響を及ぼし、市場供給にも影響を与えます。

飼料用米の種類と特徴

飼料用米には、米ぬか、搾りかす、製粉副産物、もみ殻など、様々な種類があります。

これらは、栄養価や利用方法が異なり、畜産業での役割も大きく異なります。

米ぬか

米ぬかは、白米を精米する際に副産物として生じる部分で、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。家畜の健康維持に寄与し、飼料としての価値が高いです。

搾りかす

搾りかすは、米油を抽出した後の副産物であり、脂肪分が豊富です。エネルギー源としての価値が高く、特に冬場の飼料として重宝されます。

製粉副産物

製粉副産物は、米を精米する過程で生じる微細な粉で、栄養価が高いため飼料として利用されます。特に若い家畜の成長促進に役立てられます。

もみ殻

もみ殻は、稲穂から米粒を取り出した後に残る部分で、主に床材として使用されますが、近年では発酵させて飼料としての価値を高める技術も開発されています。

飼料用米の需要と市場動向

飼料用米の需要は、持続可能な農業と畜産業への関心の高まりとともに増加しています。

需要の背景

飼料用米の需要は、輸入飼料に依存する現状を脱し、国内での持続可能な畜産業を実現するために高まっています。また、食用米の生産過剰による在庫問題の解消にも寄与しています。

市場動向

飼料用米の市場は、政策や技術開発により拡大しています。国内外での需要増に伴い、生産技術の革新や、新たな利用方法の開発が進められています。これにより、飼料用米は農業と畜産業の新たな収益源として注目されています。