Apple製品はいずれも数万円~10万円以上と高額であるため、収入が少ない学生では購入に苦労することがあるでしょう。
そんな時に、分割で購入できるようになる手段が「Appleローン」です。
Appleローンを利用することで、手元にお金がなくても2~3日営業日後にはApple製品を手に入れられます。
しかし、利用にあたっては知っておきたい注意点があることも事実です。
今回はApple製品のメリットと一緒に、学生にとってのデメリットも併せてみていきましょう。
AppleローンはApple製品を分割払いで購入できる
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Appleローンとは、株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)が提供しているローンのことです。
iPhoneやiPadなどのApple製品を一括で購入できないときの選択肢として利用できます。
社会人はもちろん、学生であっても一定条件を満たせば利用可能です。
審査の回答がスピーディ
Appleローンを提供するオリコは、信販会社らしいスピーディな融資が魅力です。
審査の回答期限については、公式サイトで以下のように記載されています。
原則、2営業日以内に結果をご回答いたします。ただし、審査にお時間をいただく場合がございます。
オリコ|Appleショッピングローンについて
銀行でフリーローンやカードローンを借りる場合、数日から長いときには数週間の時間が必要なケースも珍しくありません。
それに比べればずっとスピーディな手続きが可能です。審査の結果次第ですが、1日の待ち時間でApple製品を手に入れることも可能です。
- 満18歳以上(かつ高校を卒業している)
- 安定した収入がある
借りたお金を返済できることを証明するために、申込時に安定した収入が必要です。
Appleローンを利用する際の審査では返済能力が確認されるため、全く収入がない場合は融資を受けるのは厳しいでしょう。
アルバイトなど月に数万円単位の定期収入があれば、大学生でも申し込みは可能です。
「安定した収入」の定義は、毎月の収入がバラバラではないことです。つまりアルバイトでも毎月同じ給料を得ていれば、あまりに安すぎないかぎり、審査を通過できる可能性はあります。
一方で日雇いのバイトのように「時々収入があるだけ」というケースでは安定した収入とはいえません。
18歳以上なら利用できるが高校生は不可
Appleローンと銀行や消費者金融と異なるところは、未成年でも申し込める点でしょう。
公式サイトでも、未成年が申し込めることが明記されています。
18歳以上であればお申込みいただけます。
オリコ|Appleショッピングローンについて
しかし、高校生は利用できません。満18歳であり、なおかつ高校を卒業していることが条件であることを覚えておきましょう。
また、高校を卒業した18歳であっても未成年が申し込む場合、親権者の同意書の提出が必要です。
親権者の同意なしに申し込めるのは、20歳を超えてからになります。
2022年4月に成人年齢が引き下げられたので、18歳、19歳 お金借りることも出来るようになりました。
高校生がローンを組むための方法
高校生がどうしてもApple製品を分割で購入することが絶対に無理ということはありません。
考えられる方法は「親を契約者にすること」です。
この方法なら、親がApple製品を購入して自分が使用する形になります。
高校生は基本的にアルバイトができず、できたとしても数万円の少額であることが一般的です。
アルバイト収入が少ない高校生は企業から借金するよりも、親に借りて自分のペースで返済するほうが適しています。
学生が審査時に用意しておくべき書類
学生がAppleローンを利用する場合、必要書類として「身分証明書」が必要です。
Appleローンに限らず、カードローンやクレジットカードなどの金融商品に申し込む場合は本人確認書類として運転免許証などが求められます。
運転免許証を持っていない場合は「マイナンバーカード」「国民健康保険の被保険者証」が使えます。
運転免許証がない場合、それ以外の本人確認書類をあらかじめ用意しておくと手続きがスムーズです。
当然ながら有効期限内のものしか利用できない点に注意が必要です。
また、学生の場合は「学生証」も必須です。学割の料金で購入する場合、条件として学生であることの証明が求められます。
学生が手続きできるのは「電話申し込み」のみ
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Appleローンは通常ならオンラインの申し込みで完結しますが、学生の場合は違います。
未成年でも成年でも、学生が申し込む場合に利用できる方法は電話申し込みだけです。
Appleローンのページの下部にも、以下のように記載されています。
学生および未成年の方はお電話でお申し込みください(0120-994-994)。
Apple|Oricoの0%ショッピングローン
ほかの方法では手続きが原則としてできないため、電話申し込みの流れを把握しておきましょう。
1.AppleStoreに電話をかける
学生が申し込む際は、まず「0120-994-994」に電話をかけます。
電話をかける要件ごとにキーを押すことを要求されます。
指示通りに購入に関するキーを押して、次に進みましょう。
2.希望する商品を担当者に伝える
担当者が電話に出たら、購入する商品の情報を担当者に伝えます。
学生の場合は間違いなく学生であることが分かるように、学校名・学部・学科などといった情報を聞かれます。
学生証などを用意してスピーディに回答できるようにしておきましょう。
手続きの最後に申し込んだ内容の確認が行われます。
電話での申し込みは言い間違いなどのミスが発生しやすいため、間違えて伝わっていないかをしっかり確認しておきましょう。
3.オリコの審査に移る
電話の担当者にAppleローンを利用することを告げると、電話後にAppleからメールが届きます。
メールに記載にURLをクリックするとオリコローンの申し込みページにアクセスできます。
そこから申し込みを行いましょう。
なお、自宅に契約書を送付してもらうこともできます。
ただし、郵送の往復で時間がかかるのがネックです。スピーディに済ませるならオンラインでの手続きがベターです。
4.契約確認メールから承諾を行う
手続き後はオリコから契約内容の確認メールが届くため、確認と承諾を行います。
その後、原則として2営業日以内には審査完了のメールを受け取れるでしょう。
5.郵送された製品を受け取る
AppleStoreから注文確定のメールが届きます。
郵送で製品を受け取って手続きは完了です。
学生がAppleローンを利用する際にあり得るトラブル
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学生がAppleローンを利用する場合、知っておかないと混乱してしまいそうな注意点があります。
ここでは、学生ならではの注意点を確認しておきましょう。
学生は連帯保証人の用意が必要
学生が申し込む場合、連帯保証人が必要です。
連帯保証人が見つからない場合は申し込めません。
通常は両親が連帯保証人になってくれるでしょうが、そうなると秘密にしておくわけにはいきません。
2週間以内の未入金でキャンセルに
製品を注文してから14日以内にローンを申し込む必要があります。
期限までにローンの申し込みができない場合、キャンセルになってしまいます。
先に注文をしても、例えば両親の猛反対によってローンの申し込みができないケースもあるかもしれません。
そんな時はキャンセルになってしまい、仮にあとからローンを組むOKをもらっても手続きを再度やり直しになってしまいます。
大学生・高校生が感じる疑問をQ&A形式で回答
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大学生や高校性がローンを組むとなると、心配になることが多いでしょう。
今回は学生が借りる際の典型的な疑問点を紹介します。
Q.親に連絡が入ることはある?
A.契約後であっても、以下の2つのいずれかの問題が発生した場合は親に連絡が入ることがあります。
返済を滞納した時
20歳以上でも、ローンを組むことに対して親が良い顔をしないことは考えられます。
学生がローンを組む時は親権者が連帯保証人になるため、なおさらです。
何とか連帯保証人になってもらった以上、絶対に避けたい行動は「返済を滞納してしまうこと」です。
返済を延滞すると、オリコとの約束を破っているということになります。
オリコとしては何としてもお金を回収する必要があるため、親に連絡が入ります。
連帯保証人になってまでローンを組んだのに延滞していては、親からの信頼を失いかねません。
購入する金額が大きすぎる時
学生の申し込み金額があまりにも高い場合、確認のために親に連絡が入ることがあります。
オリコとしては、何らかのトラブルに巻き込まれることを危惧してのことです。
自分の年収と比較して、あまりに高い金額を申し込まないようにすることが大切です。
年収の3分の1以下の申込金額になるように抑えるのが望ましいでしょう。
Q.未成年でも使える?17歳は?
A.Appleローンに申し込むための2つの条件を再確認しておきましょう。
- 満18歳以上である
- 安定した収入がある
つまり、18歳以上の場合は学生でも申込可能です。
一方で17歳以下は親権者の同意があってもAppleローンを利用できません。
なお、18歳といっても高校生である間は利用できません。
「アルバイトをしているから」という理由があっても、高校に在学中は利用できないことを覚えておきましょう。
大学生になってから、あるいは就職してから申し込んでください。
Q.アルバイト先に電話がかかってくることはある?
A.審査の過程で、「在籍確認」としてアルバイト先に電話がかかってくることはあります。
申込情報に記載した勤務先に本当に在籍しているかを確かめることが目的です。
基本的に本人が電話に出る、あるいは電話に出た人に「〇〇は席を外している」と言ってもらえないと在籍確認が完了しません。
中には「ローンを組んだことが周囲にバレたらどうしよう……」と思う人もいるでしょう。
しかし、電話は個人の名前でかかってくるため、電話によってローンの利用が周囲にバレることはありません。
ただし、アルバイト個人に対して電話がかかってくることは多くありません。
上司から「今の電話は何?」と聞かれる可能性は考えておくべきです。
Appleローンの審査に落ちてしまう主な2つの原因
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Appleローンでは、未成年の学生も利用できることから比較的柔軟な審査が期待できます。
しかし、誰でも審査を通過できるわけではありません。
申込者のこれまでの金融商品の利用の仕方によっては、審査を通過できない可能性があります。
過去に大幅な返済遅れがあると審査を通過できない可能性大
もっとも注意すべきは、自分が「ブラック」の状態に該当しているかどうかです。
アルバイトで安定収入がしっかりとあって年齢要件もクリアしているのに審査落ちする場合、ブラックが理由の可能性があります。
過去にクレジットカードの支払いやスマートフォンの本体代金の分割払いを期限までに返済できない返済遅延を起こしていると、指定信用情報機関に情報が記録されます。
一定期間の返済遅延(原則として61日以上または3ヶ月以上)を起こすと事故情報として信用情報機関に記録されます。この状態が俗にいう「ブラック」と呼ばれる状態です。
こうなると、オリコに「また返済を遅らせるのでは?」と疑われてしまう可能性があります。
アルバイト収入があっても、信用がないばかりに審査落ちになってしまうのです。
何社にも申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態に
審査は必ずしも通過できるものではありません。
そこで不安になってAppleローンだけでなく消費者金融カードローンや銀行カードローンなど、何社にも申し込むことは絶対に辞めてください。
ローンの申込を行った情報は延滞と同じように信用情報機関に記録され、6ヶ月間は残されます。
何度も申し込んでいるうちに「お金に困っている=返済できない」という判断がなされることが考えられるのです。
俗に「申し込みブラック」と呼ばれます。
年齢要件と収入要件をクリアしているのであれば、過度な心配はせずに申し込みは1社に絞りましょう。
【まとめ】安定した収入のある18歳以上の学生なら問題なく利用できる
今回は、学生がAppleローンを利用するときのメリットとデメリットを紹介しました。
安定した収入があって満18歳以上であれば審査に申し込めるため、正社員ほどの収入がなかったとしてもアルバイト収入で審査を通過できる可能性はあります。
一方で、学生が利用する場合は連帯保証人の設定が必要であるなど、知っておきたいポイントも存在します。
スムーズにApple製品を手に入れるためにも、学生が利用する際の注意点を確認しておきましょう。